日本災害医療薬剤師学会会員の皆様へ

教育・研修委員会
委員長 和泉邦彦


研修会の開催及び災害支援薬剤師登録者の取り扱いについて

 

平素より本学会の活動に多大なるご協力とご賛同を賜り、誠に有難うございます。
このたび、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で開催を見合わせてきた本学会の研修を、オンライン形式にて再開いたします。会員の皆様には、この間、多大なるご不便とご不安をおかけし、誠に申し訳ありませんでした。
この2年余りの間に、災害対応には様々な変化がありました。これらの情報を会員の皆様に早期に共有するため、今年度は「緊急企画」として、様々な内容の研修会(毎回90分程度)を、月1回を目処に実施する予定です。(ただし、シンポジウム、学術大会等実施の月は、開催しないこともあります。)
最も大きい変化を2つあげると、ひとつはBCPの普及、もうひとつが感染症との複合災害リスクの顕在化と考えています。このことは、具体的には分散避難(気候変動と感染拡大による避難の概念の変化)と、それに対応する地域医療の維持(BCP)という形で見ることができます。そこで、会員の皆様が、自身の職場や地元地域において災害対応に力を発揮すること(BCPの策定と実行主体となること)、また、自身が被災者となった際も、感染症との複合災害に対し、薬剤師として現場対応ができること(避難所における公衆衛生対応)、これらを目標とした研修を行っていきたいと考えています。そして、今年度の研修内容は、来年度以降の新たな支援薬剤師登録制度のカリキュラムに組み込む予定です。
これまでの、「支援に駆けつける薬剤師を育成する」=支援薬剤師登録制度の方針から大きく転換を図ることとなります(名称の変更についても検討します)が、登録者名簿、またこれまでの受講歴等は引き継いでまいります。具体的には、現在の登録者の登録開始日を令和5年1月1日に再設定し、新たな更新要件、認定制度等を今年度中に検討し、会員の皆様にホームページやメール等でお伝えいたします。コロナ禍で生じた支障については、改めて心よりお詫びするとともに、責任をもって対応してまいります。
ご意見・ご質問がありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。
引き続き、ご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願いします。

問い合わせ先:日本災害医療薬剤師学会 教育・研修委員会
       kenshu2022@saigai-pharma.jp